妹の死(2017年6月〜9月)
本当は思い出したくない。
だけど、私の人生で欠けてはならない大切な存在だったから。
こんな形でごめんね。
だけど、姉ちゃん、あなたが存在していたことを記録に残すからね。
タイトルの通り、私の妹は亡くなりました。21歳でした。若すぎます。
死因は、睡眠薬の多量摂取後の嘔吐による窒息死でした。
妹も、精神疾患で入退院を繰り返していました。退院した矢先の出来事でした。
私も4月に睡眠薬の多量摂取で自殺未遂をしています。
私は助かったのに。
妹は助からなかった。
なんて不公平。
私が死んで、妹が助かって欲しかった。
警察から電話が来て、私は「嫌だ、嫌だ、嫌だ…」とずっと泣き続けました。
冷たくなった妹に触れたときにも、「何であなたが死ななきゃいけないのよ!他に死んだほうがいい人なんかいっぱいいるでしょ!」と叫び、泣きました。
火葬の時にも、「嫌だー!止めて
ー!」と声の限り、妹の名前を叫びました。
悔しい。
もっと連絡を取ってあげていれば…。
後悔でいっぱいでした。
妹を亡くした辛さに耐えられなくて、こんなに辛いなら私も死んでしまいたいと、何度も思いました。
私が世界で一番不幸な人間だ。
自分は適応障害で休職して、その上、妹まで失って。
1日中妹のことを考えていました。
家事も何も手につかない。
そんな日々が、約3ヶ月続きました。
でも、今は違います。
今は、【妹の分まで生きなければ】と思っています。
今思えば、一番不幸だったのは妹自身です。
警察の方が調べてくださったんです。妹は、本当に死ぬ気は無かったんじゃないか、と。
証拠がたくさん出てきました。
睡眠薬を大量摂取してしまったことを親しい人に連絡していたこと。
オートロックのはずの部屋のドアをわざと開けたままにしていたこと。
貴重品の入ったバッグを公共スペースに置いたままにしていたこと。
妹に死ぬ気がなかったのなら…
私が死んだら妹は悲しむんだろうな、と思いました。
また、大切な人の死がこんなにも遺された人を苦しめることを知った今、自分で自分の命を絶とうだなんて、そんなこと、絶対にしてはいけないと思ったんです。まだ40代の両親の悲しみは、私には想像できません。
9月になって、やっと5月の頃のちょっと生き生きした私が顔を出し始めました。
まだまだ、少なくはなってきているけれど、毎日妹のことを考える時間はあるし、たまには泣きます。
でも、人間って、どんなに辛く苦しいことも、乗り越える力を持っているんだなぁ…と、我ながら感心しています。
私には、5つ下の弟もいます。
もう大学生ですが、とっても可愛いです。
妹の分まで可愛がってあげたい。
再就職したら、働いていた頃のようにまた、お小遣いをたくさんあげたい、と思っています。
そんな小さな目標ですが、叶えるためにも私はこれからも生きていかなければと思います。
今回はかなり重い内容になってしまいました。
私はしばらくは読み返せないかもしれません。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。